Nemesysco社とロモノソフ　モスクワ州立大学心理学部の音声分析の応用に関する共同研究がさらに拡大

Nemsysco Press Release, April 13, 2021和訳

ロシアの大手企業は、人事業務関連で、パーソナリティ評価に関する調査を最新の技術を応用して活用したことで、これまで誤って適用していた方法と比較して、推定数十万ドルの節減を実現させました。

　“genuine emotion”を検出するための音声解析技術およびそのソリューションを提供するトップ企業のNemesysco社は、2021年4月13日にロモノソフ　モスクワ州立大学心理学部との共同研究協力を拡大したと発表しました。ロモノソフ　モスクワ州立大学は、音声分析の応用に関する、ロシアで最も古く、最高ランクの公立研究大学です。

Nemesysco社とモスクワ州立大学心理学部のAlexey Gusev教授による研究チームは、2017年の初頭から音声分析のアプリケーションに関する共同研究を共同で行っています。この共同研究は、ロシアの大手行動研究およびコンサルティング会社であるF2Fグループの支援を受けてGusev教授の主導によって進められています。

Nemesysco社とモスクワ州立大学の研究者は、音声解析を活用した人事業務を目的したパーソナリティ評価の開発に関する研究を完了しました。この研究プロジェクトでは、Gusev教授とその研究チームは、Nemesysco社のLayered Voice Analytics（LVA™）技術を使用して、匿名の被験者（話し手）の録音された音声ファイルを解析しました。

研究グループは、LVA技術によって検出および測定し、Stress(ストレス)、Motivation(動機付け、やる気)、Teamwork(チームワーク)、リーダーシップ能力(Leadership capability)などの感情に対して定量化可能な方法を確立しました。

　Nemesysco社は、モスクワ州立大学およびF2Fグループの研究者と共同で開発した評価方法が、ロシアの大手企業の企業再編プロジェクトに採用されたことを報告しています。

昇進の候補者になっていた300人弱の幹部や上級管理職に対して、会社の人事チームとの会話、面談の際の音声、あるいは、部の組織コンサルタントが作成した専用のアンケートへの口頭での回答も解析されました。LVA技術によるパーソナリティ評価では、昇進の評価を受けていた候補者の約28％に対して、新しい職務では、特性と能力が適していないため、新しい職務に対処するのに苦労することが示されました。

F2FグループのCEOであるNatalie Zaharova氏は、次のように述べています。

「今回の研究調査から推奨された内容に基づき、一致した候補者を昇進させることで、給与、福利厚生、および関連する人事コストを数十万ドル節減したと推定しています。それは、誤った投資を避けることと考えられます。」

また、次のコメントが付け加えられています。

「Gusev教授とその研究チームの科学的発見は、同社の経営組織から完全に支持され、企業としての最終的な意思決定に使用されました。」

Nemesysco社のLVA技術は、人の“genuine emotion”の状態を明らかにするように設計されています。 LVAは、会話中の人の声で制御されていない心理的、生理学的な変化を検出して測定します。 このテクノロジーは言語や会話の内容については解析の対象ではなく、音声そのものを解析します。

Nemesysco社のCEOであるAmir Liberman氏は、次のように述べています。「この画期的な研究によって、昇進の候補者および従業員の真の個性と本当の資質が、自分自身について話したり考えたりすることではなく、過去の状況や予想される将来の出来事に対する感情的な反応に基づいて評価されたときに何が達成できるかが初めて明らかになっています。 」

さらに次のように付け加えています。

「当社のLVA技術は真実の鏡として機能し、組織のすべてのレベルのマネージャーが、自分の考えるチーム作りについてより適切な多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにしています。」

Nemesysco社とGusev教授の研究チームが計画している今後の共同研究プロジェクトには、ストレスに長時間さらされている間の従業員の感情状態に関する研究と、専門性の高い業務を行っている人の燃え尽き症候群を測定するための診断ツールの開発が含まれてます。

Nemesysco社について

　Nemesysco社は、人の“genuine emotion”を検出するための先進的な音声分析技術とソリューションの提供企業です。 同社の特許取得済みのLayered　Voice Analysis（LVA™）は、音声でのコミュニケーション中の話者の”genuine emotion”を検出し、測定します。 Nemesysco社は、この技術を用い、コールセンター、保険・金融サービス、人事、メンタルヘルスなどのアプリケーションを提供しています。 詳細については、こちらをご覧ください。

F2Fグループについて

F2F グループは、音声、顔の表情、非言語的行動に基づいて、人間の感情や動機を検出および認識するためのインテリジェントなシステムを構築しています。 F2Fグループ行動研究所は、さまざまな基本的な感情による、その強度、力学での、顔の表情分析技術と、顔の表面の動きの一般的な方法論を開発しています。 同社の主力製品は、音声を通じて従業員の能力と信頼性を評価するための151EYEクラウドプラットフォームです。