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音声活用ブログ

当社が感情分析ではなく感情解析と言う言葉を用いる理由

2021.03.08

テクノロジー

10 感情分析と感情解析

WRITER

都筑 一雄

都筑 一雄

ESジャパン株式会社
エグゼクティブアドバイザー

慶応義塾大学及び東北大学大学院で物理学専攻。修士課程修了後、日本電気(NEC)に36年間勤務。製品開発、システム構築、事業部運営、欧州合弁会社立上げ等、役割は変化したが一貫して音声関連の通信事業に関与。NEC退職後は滋賀県彦根市役所の行政情報化担当特別顧問を5年間務め、退任後、ESジャパン株式会社の設立発起人として創業に関与し現在に至る。

当社はEmotion Analysisと言う英単語に対して感情分析ではなく一貫して感情解析と言う言葉を使っています。時々、何故感情分析ではなく感情解析という言葉を使っているのかとのお問い合わせを頂きます。このブログでは当社の感情「解析」に対するこだわりをご説明させていただきます。

当社のビジネスは被験者の声からその人の感情状態を数値で出力し、その意味をお客様の利用目的(コールセンター運営効率化、パーソナリティ情報取得、被験者発話の真偽推定、等)に合わせて日本語で出力し、お客様のビジネスに貢献する情報を提供することです。単に被験者の声から喜び、怒り、悲しみ、ストレスなどの感情を推定して出力し、その使い方はお客様任せというものではありません。精緻なEmotion Analysisを行い、出力された感情データをどのようにお客様のビジネスに役立てるのかを示すことが当社の使命です。

当社の発足時に、当社の使命に合致する言葉として感情分析が良いのか感情解析という言葉が良いのかを社内で真剣に議論を重ねました。英語のanalysisはchemical analysis(化学分析)やpsychoanalysis(精神分析)のように分析が使われる場合もありますし、analytic geometry(解析幾何学) やvector analysis(ベクトル解析)のように解析が使われる場合があります。そこで、日本語としての分析と解析の違いを調べると次のような違いがあることがわかりました。

分析

データや資料の中にどんな要素があるか、細かく調べること。

解析

データや資料の中の要素がなぜその要素になっているのか、その原因を探ること。

当社の掲げる使命は単に被験者の声にどのような感情要素が含まれているかをデータとして提示するだけのものではありません。感情データを提示するのみならず、その感情データが何故出力されたのかを調べ、それらをお客様のビジネス環境において、どのように役立てるのかを示すことが当社の使命です。この使命に照らし合わせると分析よりも解析の方が適切な言葉であると結論付けた為、当社発足以来一貫して「感情解析」と言う言葉にこだわっているのです。

当社がコアエンジンとして採用している感情解析ソフトウエアの開発元であるイスラエルのNemesysco社は20年以上にわたりいろいろな言語で膨大なデータを採取し感情データを蓄積しています。当社自身はNemesysco社のデータを活用すると共に、関係会社のCENTRIC株式会社が運営するコールセンターで採取した100万音源に及ぶデータを用いて出力された感情データをどのようにビジネスに役立てることができるのかを当社自身及び熊本大学にも一部委託して日々研究しています。このようにして当社の感情解析ソフトESASシリーズでは日本のお客様の環境下で適切な感情データを出力し、お客様のビジネスに貢献する使い方を提示させていただいております。

 

上記が、当社が感情分析ではなく感情解析と言う言葉を用いる理由です。ご理解をいただければ嬉しく思います。

 

以上