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15 音声感情解析システムを提供している世界の企業|音声活用ブログ
2021.06.04
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15 音声感情解析システムを提供している世界の企業
音声感情解析システムを提供している企業はそれほど多くはないのですが、世界的に活動している企業をいくつか下記に紹介します。尚、本記事はVoice Tech Podcastに掲載されているCarl Robinson氏のブログを参考にさせて頂きました。
音声感情解析システムを提供している企業のうち、世界的に活動しているドイツ、米国、イギリス、イスラエルの企業を下記に紹介します。それぞれの企業は独自の技術を持っており、またターゲットにしているマーケット分野も異なります。
1)audEERING:オーデーリング(https://www.audeering.com)
2012年に創業されたドイツの会社です。研究用のソフトウエアを数多く提供しています。ウェブ用のAPI、PCやスマートフォン向けのSDKを提供しています。音声や音楽の特徴抽出を行う研究用ツールキットであるオープンソースopenSMILEの開発元です。
audEERING社の感情解析ソフトの適用分野は、コールセンター、スマートデバイス、IoT、市場調査、ゲーム、自動車、ヘルスケア、科学研究、など多岐にわたるそうです。興味深いのはBMW社と共同で行っているプロジェクトで、車の中の音でドライブ状態を自動認知するシステムです。声から車に同乗している人数や性別、子供などの特性をシステムが自動的に把握し、ドライバーや同乗者のストレス、疲労、怒りなどを検出し、人間の声では無く走行中の自動車が出す異音から車に技術的な問題はないかをチェックして、安全運転に役立てているそうです。
2):)Affectiva:アフェクティバ (https://www.affectiva.com)
2009年創業のマサチューセッツ工科大学のメディアラボからスピンアウトした米国の会社です。MITのメディアラボは1995年にAffective Computing (感情計算論)の概念を世界で初めて提唱した研究所で感情AI研究の中心機関です。メディアラボの成果を実世界に応用すべく創業された企業が :)Affectiva社です。人間の顔と音声から感情を検出するシステムをクラウドやアプリとして提供しています。当初はマーケットリサーチや世論調査の市場にフォーカスしていましたが、近年はロボットやIOTデバイスへの組み込みにも適用しています。雑誌FORTUNE Global 500の1/3及び1400社以上のブランド・市場調査会社に採用されていると言われています。
3)Audio Analytic:オーデオアナリティク(https://www.audioanalytic.com)
2010年に英国のケンブリッジで創業された会社です。音声認識とその感情検出を行うソフトを提供しています。この会社はソフトウエアの組込みビジネスに特化しており、家電製品や車などに組み込んで使います。音声認識技術と感情検知技術を用いて、 日常起こり得る様々な音、例えば煙検知器の音、窓が割れた音、赤ちゃんの泣き声、犬の鳴き声、(日本では余りありませんが)銃声などを検出する機能を持っており、日常生活をサポートしています。音声認識で用いるAlexandria™ と言うデータセットの提供企業でもあります.
4)Nemesysco:ネメシスコ(http://www.nemesysco.com)
2000年に創業したイスラエルの会社で、この分野の草分け的存在です。音声からの感情検出に特化しており、音声→文字変換の音声認識は提供していません。特許技術であるLVA(Layered Voice Analysis)をベースとして感情認識ソフトウエアを提供しています。コールセンター、保険会社や銀行などの金融機関、人事コンサル、公安機関、などで主に使われています。世界中のパートナーにこのソフトウエアを提供しており、アジア地区ではESジャパン株式会社がゴールドパートナーとしてNemesysco社製のソフトウエアを核に日本国内やアジアの顧客の環境にカスタマイズした感情解析システムを提供しています。
ESジャパンがNemesysco社をパートナーに選んだ理由
上述したように世界には音声から感情を検出するソフト提供する企業はいくつかありますが、ESジャパンはイスラエルのNemesysco社をパートナーとして選定しました。その理由ですが、同社がこの分野での草分け的存在であり、経験値が豊富であること、音声認識ではなく音声からの感情検出に特化していること、ソフトウエアを動作させるための環境要件が比較的軽いこと、等を考慮して選定しました。ESジャパンは同社のコアソフトを用い、各種カストマイズを通して日本語環境における声からの感情検出で業界TOPになることを目指しています。
以上
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