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音声活用ブログ

今後3~5年程度で300億米ドル(3兆円)程度の巨大市場が形成されるとの見通し

2021.11.19

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25 感情解析ビジネスの市場規模予測

昨年の8月に世界の感情解析ビジネスの市場規模に関する記事を執筆以降、1年以上経過しました。最新の市場規模予測についてアップデートします。

 インターネットで感情解析ビジネスの市場予測を公表している調査会社の記事を調べてみました。主な予測を下記に示します。昨年の予測と同様に、どの調査会社もこの市場が成長市場であると予測しています。感情解析市場全般に対する予測なので、音声による感情解析ばかりでは無く、顔表情、発汗や心拍数などバイオセンサーによる解析も含んだ数字となります。調査会社によって、感情解析の調査対象が異なるため市場規模予測値は変わりますが、今後3~5年程度で300億米ドル(3兆円)程度の巨大市場が形成されるとの見通しはどの調査会社も一致しています。

 上記の表を図で示すと下図になります。調査会社により予測期間が異なりますがこの市場の成長率を1社が11%、2社が30%程度を提示しており、非常に高い事が読み取れます。

 当社が行っている音声感情解析だけの市場成長率を示した記述は確認出来なかったのですが、Markets and Markets社は感情解析市場増大の背景の一つに「音声ベースの感情検出システムの増加」を挙げていますので、音声感情解析が市場の底上げに貢献していることは間違いないと思われます。

 また、Maximize Market Research社の記事には下図に示すソフトウエアツール毎の感情解析市場規模の図(残念ながら縦軸に値が示されていません)があり、これを見ると顔表情、バイオセンサー、音声による感情認識の市場規模はほぼ同じと読み取れます。

 高成長率の理由として、AI、ウエアラブル技術、ビッグデータなどのテクノロジーの発展が寄与していると各調査会社は説明しているのですが、筆者は人々の人間に対する理解が変化していることが背景にあるのではと思っています。感情は人間であれば誰でも持っていて、何を買うか、誰と付き合うか、どこに行くか、など人間行動の意思決定に重要な役割を果たしています。感情の可視化ができれば人間行動の予測が可能となり、人間行動に関わる有用な情報を得られます。 この情報は、顧客体験の向上、離職防止、マーケティングなどに使うことができます。今後も感情解析の活用事例が拡がり、これからのビジネスには感情解析が必須であるという認識が人々に浸透しているのではと思っています。

 いずれにせよ、感情解析市場は将来的にも高成長率が見込まれ、有望な市場と思われます。当社は感情解析を様々な分野に適応させ、感情解析市場の裾野を広げて成長産業に押し上げる事を使命として日々活動しています。

 

以上 

WRITER

都筑 一雄

都筑 一雄

ESジャパン株式会社
エグゼクティブアドバイザー

慶応義塾大学及び東北大学大学院で物理学専攻。修士課程修了後、日本電気(NEC)に36年間勤務。製品開発、システム構築、事業部運営、欧州合弁会社立上げ等、役割は変化したが一貫して音声関連の通信事業に関与。NEC退職後は滋賀県彦根市役所の行政情報化担当特別顧問を5年間務め、退任後、ESジャパン株式会社の設立発起人として創業に関与し現在に至る。